Vol.1 沖縄県−那覇市首里金城町 「首里城(その1)」 ※画像データです。少々お待ち下さい。
左:首里城全景(館内配布パンフレットより) 左上の赤い建物が宮殿。その回りを城壁が囲む。
左下:首里城概略図 宮殿にたどり着くにはいくつもの門をくぐらねばならない。
中:宮殿全図 上:正殿、下:奉神門、左:北殿、右:南殿(番所)
右下:正殿正面から撮影 建物の特徴としては 1. 平面的に広がっている 2. 屋根が低い上、二重屋根の構造である 3. 色使いや装飾が中国・台湾の宮殿と類似している 4. 柱の数が驚くほど多い
(参考1:中国−紫禁城−太和殿)
首里城正殿との共通点は 1. 石高欄の基壇上に建っている 2. 二重の屋根を持っている 3. 正面の柱の数が同じである 4. 龍の文様が多用されている
日本の城郭の特徴は 1. 防備上の展望所として高層化されている 2. 屋根の面積が小さい 3. 壮麗である(領主の威勢を象徴)
守礼門(しゅれいもん)
首里城に入る際、最初にくぐる門である。この門は首里城に登城してくる人々に対して、城の威厳と格式を示す門としての役割を担っている。この門は中国の三間牌楼形式を基本としながらも、随所に独自の建築手法を用いている。 具体的には、 1. 中央2本の柱が下層屋根を貫通して、上層の屋根を支えている 2. 柱脚は石の挟み束でがっちり固定され、控え柱で組固めている
歓会門(かんかいもん)
お次の門は歓会門。俗に「あまへ御門」と呼ばれた。「あまへ」とは古語で「喜び」を意味し、「歓 会」はその漢訳である。この門は大きく湾曲した城壁の中央にアーチ門を構え、その上に木造の櫓が載る形式となっている。 アーチは単純な円弧ではなく楕円状となっており、これは沖縄の石造建造物のユニークな点の一つである。