Vol.19  山形−山形市西蔵王

三百坊と石の鳥居

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三百坊は山形市西蔵王の龍山登山口にあります。

ここ三百坊は龍山繁栄時代、三百の宿坊が建ち並んでいた所とも伝えられ、その入り口に石の鳥居があります。この鳥居は赤石(凝灰岩)を使い、今からおよそ100年前の慶応年代に立てられたものと言われています。

しかし、その形や風格からすれば、成沢の石の鳥居とともに龍山繁栄時代に建てられたものではないかと謎を投げかけております。石の鳥居のそばに龍山塔と言われる石碑があり、"ここ三百坊から堂庭までの参道の両側に杉を植え杉並木として奉納する。この杉を私欲のために伐採する者は佛神の罰を受けるであろう"と書かれています。

今度は龍山の頂上目指してチャレンジする予定です。

       writer;Y.Koba(システム課)  

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歴史の散歩道龍山−
その昔、慈覚大師が、仁寿元年3月17日龍山を開山し、頂上に薬師如来をまつり龍山大櫂現とあがめまつったと伝えられている。しかし頂上は生活に不便なので、一段下の風静かなる所を選び霊山寿と名付け護摩修業の道場にしたと伝えられている。今は堂庭には護摩堂趾という。お堂には慈覚大師の石像が祀られている。近くには一大湧水場があり、堂横には天然石を利用した板碑が祀られている。三百坊の鳥居や、鳥居から堂庭までの杉並木は往時の信仰をあらわし「龍山塔」には杉並木の奉納のことが記されている。山腹の大滝には不動尊が祀られており、山麓には、水木庵(八森)山境坊(岩波)山蔵院屋敷趾(現地蔵堂)(神尾)などの寺趾を残している。
        〜滝山地区振興協議会〜

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