Vol.3 沖縄県−北中城村 屋宜原・中頭郡 那覇市 安謝
沖縄の民家
※画像データです。少々お待ち下さい。

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ぶらり・オキナワ・what's this?



沖縄の民家をご紹介しましょう。

小さな島国には、大きく分けて3つの様式が混在しています。
琉球王朝時代の面影を残した伝統的なたたずまいの民家、現代的な鉄筋コンクリート
建築の民家、そして「隣人・アメリカ」さんの民家。
異なる文化の共存する地、それがオキナワなのです。


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▼「琉球王朝時代の民家」

「中村家住宅」と呼ばれるこの国指定重要文化財は、今から約500年前、地方の地頭職(本土の庄屋にあたる役職)に任ぜられた役人の方の住宅として繁栄していたそうです。

この遺構は、士族屋敷の形式に農民の形式である高倉、納屋、畜舎などが付随し、沖縄の住居建築の特色を全て備え持っています。
現在、この形式の造りは沖縄本島ではほとんど見られませんが、一部の離島や村では今もなお残っているようです。

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屋敷は、気候的・地理的条件から台風や暑さへの対策がとられています。

軒は低く、屋敷囲いはフクギや石垣、生垣をめぐらしてあります。これらは防風や防火対策であると同時に、直射日光をさえぎり、屋敷内を快適にする働きをもっています。


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屋根は重量のある葺き土を使い、牝瓦と牡瓦を重ねあわせて漆喰で塗り固める沖縄独特の技法です。

屋根の上に魔除けのシーサー(獅子)を置くのも特徴的です。


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▼「近年の沖縄の民家」

決定的に違うのは、コンクリート造り(無筋)であるという事です。

沖縄の観光イメージに定着したかにみえる赤瓦屋根の木造住宅は、全体的に少なくなりつつありますが、コンクリート建築自体にも、模式的には沖縄独特のデザインが見られます。

この写真の民家の屋根は実は本瓦ではなく、コンクリート瓦に着色したものでした。

琉球王朝時代の住宅との共通点は...
1. 屋根のシーサー、門のシーサーの存在
2. 石垣(ブロック)で囲われ、周りには防風林が植栽されている。

ちなみに手前の二つに並んでいる円柱は「雨水貯水槽」です。


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▼かなり昔の面影を残したたたずまいです。

特徴的なのはヒンプンと呼ばれる顔隠し塀。(門から入って直面する塀)

この塀は門の内外との仕切りで、外から直接、母屋が見通せないようにした目隠しの役割をしています。中国の「ピンフォンメン」が沖縄化したものです。

その昔、沖縄ではヒンプンを挟んで男性は右側から出入りし、女性は台所へ直通するためその左側を使用していたと言われています。

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▼「現代の沖縄の民家」

台風のルートでもあるオキナワは、このように鉄筋コンクリートで頑丈に建てられています。

写真のように、一階が駐車場である造りは敷地面積に余裕がない那覇市で多くみられる造りです。
一階の駐車場にみられる貯水タンクも特徴的で、比較的断水の多い沖縄の風土を伺わせます。

また、カデナ飛行場近辺の住居では、窓が2重サッシになっているそうです。


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▼「もう一つの顔「外人住宅」」

これはれっきとした沖縄の風景です。

もともとは“外人さん向けに立てられた住宅”だったようですが、住んでおられるのは日本人の方のようです。

特徴的なのは...

1. 平面的でほとんど複数階が存在しない。
2. 広い庭を有す
3. コンクリート構造の非常にシンプルな外観である

この造りは風通しが悪くかなり暑いとの事でした。

この規模でお家賃は12万ほどだそうです。


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上の2枚は外人住宅の中でも「高級住宅」の部類に入るものです。

標準的な造りは右の写真のような造りで、かなりシンプルな構造となっています。




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